化学メーカーへの就職や転職を考えるとき、給与水準は誰もが気になるポイントです。今回は東証プライム市場に上場するKHネオケム株式会社(以下、KHネオケム)を取り上げ、有価証券報告書などの公式情報をもとに平均年収の推移、役職別・年齢別のデータ、会社概要を詳しく解説します。
KHネオケムは冷凍機油原料や化粧品原料などのファインケミカル分野に強みを持つ化学品メーカーです。就職活動中の学生の方や、第二新卒・若手ビジネスパーソンで転職を検討している方に向けて、公式に開示されているデータのみを整理してお伝えします。
KHネオケムの会社概要
KHネオケムは、旧協和発酵ケミカル株式会社を前身とする化学品メーカーです。 KHネオケム株式会社は、日本の化学品メーカーであり、創業事業の基礎化学品事業のほか、グローバルニッチな機能性材料事業、電子材料事業を強みとする企業です。 JPX日経中小型株指数の構成銘柄の一つにも選ばれています。
沿革としては、 2016年に東京証券取引所市場第一部へ上場し、2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行しています。冷凍機油原料の分野では大手として知られており、化粧品原料や半導体用高純度溶剤など、ニッチながら存在感のある製品群を持つことが特徴です。
KHネオケムの基本情報
| 会社名 | KHネオケム株式会社 |
| 証券コード | 4189 |
| 本社所在地 | 東京都中央区日本橋室町二丁目3番1号 室町古河三井ビルディング |
| 設立 | 2010年12月8日 |
| 上場市場 | 東京証券取引所プライム市場 |
| 資本金 | 88億5500万円 |
| 代表者 | 髙橋理夫氏(代表取締役社長) |
| 従業員数 | 831名(2023年12月時点、連結) |
| 事業内容 | 各種石油化学製品の研究・製造・販売(基礎化学品、機能性材料、電子材料) |
| 公式サイト | KHネオケム株式会社公式サイト |
事業内容としては、 基礎化学品として溶剤・可塑剤原料・洗浄剤など、機能性材料として冷凍機油原料・化粧品原料・洗剤原料など、電子材料として半導体用およびフラットパネルディスプレイ用高純度溶剤などの3分野を中核事業としています。特定の用途に強みを持つグローバルニッチ戦略を取っている点が、同社のポジショニングの特徴といえます。
KHネオケムの平均年収はどのぐらい?
年度別の平均年収推移
KHネオケムは上場企業であるため、有価証券報告書の「従業員の状況」欄に平均年間給与などのデータが開示されています。各年度で開示された数値は以下のとおりです。
| 年度 | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) | 勤続年数(年) | 従業員数(名) |
|---|---|---|---|---|
| 2021年12月期 | 730 | 40.0 | 15.0 | 659 |
| 2023年12月期 | 714 | 非開示 | 非開示 | 非開示 |
| 2024年12月期 | 698 | 非開示 | 14.8 | 非開示 |
出典 KHネオケム株式会社 有価証券報告書(2021年12月期、2023年12月期、2024年12月期)。 2024年のKHネオケム株式会社の平均年収は698万円でしたという開示があり、 直近においてもKHネオケムの平均年収は1.87パーセントの上昇トレンドにあり、平均年収が日々上昇している企業ですという傾向が見られます。なお、平均勤続年数については 平均勤続年数は14.8年(化学平均15.2年)という開示があり、化学業界平均とほぼ同水準です。
他企業との比較データ
| 比較対象 | 平均年収(万円) |
|---|---|
| KHネオケム(2024年12月期) | 698 |
| 東証プライム上場企業平均 | 762 |
| 東証プライム 素材・化学業界平均 | 732 |
東証プライム上場企業の平均年収は762万円のため、プライム内では平均的な給与水準と言えます。また、東証プライムの素材・化学業界の平均年収は732万円のため、業界内でも比較的年収の低い企業となっています。
この比較データから見ると、KHネオケムの平均年収は東証プライム全体の水準と大きな差はないものの、同じ素材・化学業界の中では標準よりやや低めの水準にあると評価できます。
KHネオケムの役職別年収データ
KHネオケムの有価証券報告書では、従業員一人当たりの平均年間給与は開示されているものの、役職ごと(一般社員、係長、課長、部長など)に区分した年収データは開示されていません。
| 区分 | 公式開示の内容 |
|---|---|
| 一般社員 | 非開示 |
| 係長・主任クラス | 非開示 |
| 課長クラス | 非開示 |
| 部長クラス | 非開示 |
| 役員報酬(取締役平均) | 非開示 |
役職別の年収については、有価証券報告書をはじめとする公式データとしては非開示となっています。多くの日本企業と同様に、KHネオケムも役職別の給与テーブルを対外的に開示する義務がなく、公表資料の中に該当項目は見当たりません。役職別の具体的な水準を知りたい場合は、採用選考の過程で企業に直接確認することをおすすめします。
KHネオケムの年齢別年収推移
有価証券報告書の「従業員の状況」欄では、全従業員の平均年齢と平均勤続年数のみが開示されており、20代・30代・40代といった年齢層別の年収データは開示されていません。
| 年齢層 | 公式開示の内容 |
|---|---|
| 20代 | 非開示 |
| 30代 | 非開示 |
| 40代 | 非開示 |
| 50代以上 | 非開示 |
年齢別の年収推移については、公式データとしては非開示となっています。有価証券報告書で開示されているのは全社員の平均値である平均年齢と平均勤続年数のみであり、年代ごとの内訳データは提出書類の様式上、開示対象になっていません。年齢別の給与水準を具体的に把握したい場合は、採用面接や内定後の条件確認の場で直接質問することが確実な方法です。
【中途採用】KHネオケムのような優良企業への転職おすすめサービス
KHネオケムのような企業への転職を目指す方には、専門の転職サイトやエージェントの活用が効果的です。第二新卒エージェントneo、MyVisionなど、20代からキャリアアップを目指す方まで幅広くサポートするサービスが揃っています。自分のキャリアや希望条件に合ったサービスを選び、プロのアドバイスを受けながら転職活動を進めましょう。
おすすめ転職エージェントサービス
KHネオケムの福利厚生
KHネオケムの公式採用サイトでは、住宅に関する支援や各種手当、健康支援、休暇制度などが紹介されています。ここでは公式情報として確認できる内容を整理します。
住宅・生活関連の支援
住宅手当制度や借上社宅等を準備しており、千葉工場においては独身寮が利用できることが公式サイトで案内されています。あわせて、リソルライフサポート社が提供する福利厚生サービスに加入しており、宿泊施設やレジャー施設などを優待価格で利用できる仕組みも用意されています。
共済会・相互扶助制度
KHネオケムには共済会が設けられており、結婚や出産、入院、退職といったライフイベントの際に給付金等が支給される制度があります。共済会は会社からの補助と社員の会費によって運営される相互扶助の組織です。
育児・介護と仕事の両立支援
同社は国籍や年齢、性別を問わず多様な人材が活躍できるよう、法定を上回る両立支援制度を整えています。育児休職は子が満2歳に達する日を限度として最大4回に分割して取得でき、男性社員向けには子の出生前後に取得できる分娩休暇や、出生後8週間以内に取得可能な育児休暇も用意されています。
サークル活動・コミュニケーション支援
社員同士のコミュニケーション活性化や親睦、健康増進を目的として、テニスや野球、サッカー、ゴルフ、ランニング、自転車競技、ハイキング、軽音、釣りなど多様なサークルが活動しています。詳細はKHネオケム採用サイトの福利厚生ページで確認できます。
KHネオケムの転職難易度は?
KHネオケムはdodaなど大手転職サービスに継続して求人を掲載しており、製造プロセス開発などの技術職を中心に中途採用を行っています。フルフレックスや土日祝休といった働きやすさを訴求する求人が出ていることから、専門性を持つ人材であれば通年で応募機会を探しやすい状況にあると言えます。
求められる人材像
KHネオケムの採用情報では、中期経営計画「VISION2030」の達成に向けて求める人材像が示されています。 周囲よりも常に一歩先を行くスピード感で目標に向かってやりきることができるスピード感、社会・環境の変化に敏感で変化に対応しながらチャレンジすることができる変革力のほか、専門性を持ち高いパフォーマンスを発揮し続けられること、所属するコミュニティ以外の関係者とも積極的に関係を構築できるネットワーク力が挙げられています。技術職の求人では、化学製品の製造プロセスに関する知見を持つ人材が想定されており、四日市・千葉の両工場を含めた生産技術の分野での経験が活かせる内容となっています。
転職成功のポイント
化学プラントでの製造プロセス改善やプロセスシミュレーターを用いた検討業務など、実務での専門知識を具体的に説明できることが選考突破のポイントになります。また、KHネオケムは基礎化学品、機能性材料、電子材料という複数事業を持つため、応募する職種がどの事業領域に関わるのかを理解したうえで、自身の経験と結びつけて志望動機を伝えることが重要です。応募にあたっては、KHネオケム採用情報サイトで募集職種や求める人物像を確認しておくことをおすすめします。
KHネオケムのまとめ
KHネオケムは、有価証券報告書によると2024年12月期の平均年収が698万円となっており、東証プライム上場企業全体の平均762万円と比べて大きな差はないものの、素材・化学業界平均の732万円と比べるとやや低めの水準です。役職別や年齢別の年収については、有価証券報告書をはじめとする公式資料に開示がなく、非開示という扱いになっています。
福利厚生の面では、住宅手当や借上社宅、独身寮といった住まいに関する支援に加え、共済会による相互扶助制度、法定を上回る育児・介護支援など、長く働き続けやすい環境が整っている点が特徴です。冷凍機油原料や化粧品原料、半導体用高純度溶剤といったニッチな分野で存在感を持つ化学メーカーであるため、専門性を活かしたキャリアを築きたい方や、安定した化学業界での就職・転職先を探している方にとって検討する価値のある企業といえます。応募を検討する際は、本記事で紹介した公式データとあわせて、採用サイトや求人情報も確認しながら準備を進めてみてください。


